TADF薄膜の深見くんの論文がアクセプトされました!!
この論文は実に地味なのですが、固相TADF膜の研究のファーストステップがようやくうみ出せたという、今後の研究の土台となるやつ。まだわからないところ、漠然としたところが結構あるのですが、しかしこういう論文が実は嬉しいやつですね。
こういう基礎研究を九州大学中野谷さん、AIST細貝さん、KEK福本さんと、和気あいあいとすすめられているのは大変ありがたい環境です。みな分野は結構違うけどルーツが有機・表面の基礎なので、やはりここのとこ好きだよね、という部分がわりと共通してあるのでゆるいサークルがうまくいっている。依然よのなかは大変世知辛いのですが、せめて基礎研究くらいはいつの時代もおもしろくいたいものです。
岩澤くんのJPCC論文でTRPEEMの有機膜への適用のところを確立して、深見くんが引き続きTADF計測に応用したという系譜も良い流れ。深見くんは卒業後も最近の土日までディスカッションを続けていて、ジュースじゃなくて日本酒が飲めるようになったりと、ずいぶん成長していました!
Adv. Optical Mater. 2021, 2100619