The sky is the limit

世間が大変な状況の中、石橋を叩き割る様な勢いで気を使いつつ、UVSORで実験を行ってきました。

例年に引き続き、現状国内唯一のMomentum Microscope(MM)の実験です。

 

思った様に試料作製が進まず+緊急事態宣言で夕食難民になりながらも命からがら良いデータを取って帰ってくることができました。

数年がかりで進めてきた今回の実験ですが、共同研究者各位の尽力により分解能も飛躍的に向上してきて、今後もここでしか見ることのできないデータが取れそうな予感がします!

 

個人的には、死ぬ思いでとったデータで卒業をかけた解析をしばらく頑張ろうと思います。

 

また、並行して開催中の応用物理学会でも、うちの研究室から何人か発表しています。

そちらについての報告は今回サボった僕ではなく登壇者の人たちにお任せします。。。

 

イワサワ 

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3グループ合同ゼミ!

理科大の中山先生と、AIST細貝先生と、うちのグループ(総勢31人!)で、有機の合同ゼミを行いました!

 

まだ基礎が十分確立してない有機エレクトロニクスはまだまだ色々な切り口があって、それぞれのオリジナリティーがひしひし感じられる熱い会でした。学生さんは頭がクラクラしたかもしれませんが、自分を含めスタッフはかなり楽しんでいました。勉強すること、研究することがどんどんある状況って、厳しいのもあるけどやはり楽しいと再認識。本当に楽しいことって世の中にそう多くあるわけではないですので、貴重です。

 

今回は、発表も、座長も全部学生が担当できました(みな優秀ですね)!だいたい、学生の話を世界中のオトナが真剣に聞いて、ああでもないこうでもないと話し合ってもらえることってそうそうないことなのかなと思います。基礎研究のいいところではないでしょうか。

 

発表者、座長、参加者も含め、関わった方々、大変ありがとうございました!

 

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角論文アクセプト!

角君のLi@C60のSAMO論文がアクセプトされました!

 

 超原子分子軌道(SAMO)はフラーレンのような原子の集合体をでっかい原子と見立てた時の電子の軌道という、ちょっと魅惑的なやつで、かつ有機エレクトロニクスにとって役立ちそうである、という、なかなかいい研究対象と個人的に思うのですが、まだまだ世界中で基礎研究段階です。角論文では、Li@C60がとても綺麗にならんだ膜を作ったところ、すごく綺麗にSAMOが計測できることを示し、今後のSAMO研究の大事なステップになったと思います。

 しかしこれはちょっとノンビリしているとイギリスと中国のグループからはげしい追い上げをくらうので、なんとか今のうちに近い人たちで協力して、SAMOの基礎研究を自分たちで手作りしていきたい、、という感じで、自転車操業的に夢があるので気に入っています。今回は東北大上野さんが深夜に背後からワンちゃんに襲われ負傷しながらも作ってくれた貴重な分子をありがたく使わせていただき、論文にこぎつけることができました!

 

Direct Visualization of Nearly Free Electron States Formed by Superatom Molecular Orbitals in a Li@C60 Monolayer
Naoya Sumi, Artem V. Kuklin, Hiroshi Ueno, Hiroshi Okada, Tomoyuki Ogawa, Kazuhiko Kawachi, Yasuhiko Kasama, Masahiro Sasaki, Pavel V. Avramov, Hans Agren, Yoichi Yamada*
J. Phys. Chem. Lett. (in press)
(最近Directなんとかで始まる論文が続いていますね。。)
 

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