修論に関するあれこれ

卒論を鋭意作成中のB4に先立って,修論提出関連のイベントがひと段落しました。

前回以上に中身のない記事ですが,お付き合いください。


先々週の金曜日,修論提出を一週間後に控えた居室では「卒論・修論の邪魔をする会」が開催されました。

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後ろで善良な卒論生がカタカタしている中,彼らに施しを与えるべく,せっせとたこ焼きを作る聖人君主と,その構図を嬉々として写真に収める俗人(ぼく)。

既に提出の目途が立っていたメンバーはここぞとばかりに盛り上がり過ぎました。

猛省してください。

 

主に胃と肝臓が満身創痍の状態で迎えた先週木曜の修論提出。

修論を免罪符の如く携え,事務での最後の審判をくぐり抜けて全員が無事提出を完了しました。

 

提出前,必死にpdfでミスがないかを確認した私の贖宥状も,印刷してすぐに細かいミスを見つけました。

疫学的な調査によると,人間の文章校正能力は,文章を印刷した瞬間に最大になるそうです[要出典]。

 

修正して提出してしまえばこっちのもの,卒論を書いているB4に後ろ髪を引かれながら意気揚々と弊ラボ official 居酒屋「寅とさくら」 に繰り出す我々。

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実験に来ていた僕の推しメン・鶴田さんと走り屋・染谷君の東京理科大コンビも参加してくれて良き一日となりました。また遊びに来てくださいね!

 

そして卒論提出・発表を控えた後輩もあと少し,頑張っていきましょう。

当の私は修論発表があることを昨日まで失念していたのでこれからがんばります。

猪狩

あけましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます,M2の猪狩です。

地元は台風で大変そうですが,昨年は多くの方々のおかげで良い一年となりました。
本年も佐々木・山田研究室をよろしくお願いいたします。

 

みなさま,年末年始はどうお過ごしでしたでしょうか。私は,友人と人生ゲームをして家を2軒失ったり,サイゼリヤの間違い探しに小一時間没頭したり,修論をカタカタしながら無意義で良い休暇を過ごしておりました。

 

さて,2020年の研究室活動も始動し,年末の大掃除でその乱雑さが解消されていた学生居室も,熱力学の第二法則に則ってエントロピーが増大しつつあります。

そんな不可逆過程の真っ只中,我々M2とB4はそれぞれ修論・卒論を素晴らしいものにするべく,追い込みの時期に入っています。

 

自分でも論文を追い込んでいるのかあるいは論文に追い込まれているのかが判らなくなってきておりますが,修論や学会の予稿など,格調高い文章を目指し,脳に糖分を送り込みながらタイピングする日々です。

 

ただ,人間はやはりバランスというものが大事で,厳かな文章を書いていると反動で

「おかきと水分を一緒に摂ったら,もはや餅食ってるのと一緒じゃね」といった

インテリジェンスの欠片もない会話に興じて普段の自分の知能レベルを保とうとせずにはいられません。

 

それこそおかきのように中身がスッカラカンのブログ記事をこうして書いているのも,

TeXの編集画面とのにらめっこに疲れてしまったM2の現実逃避なのかもしれません。

 

結局ダラダラと内容のない文章をよくもまぁこんなに膨らませられるなと自分に感心するところですが,最後に真面目な話を。

研究ノートを見返していると,ちょうど1年前のこの時期に私の研究のデバイスの1stロットを作り始めていたようです。

一年前にはそもそも動くかどうかも分からず作り始めたデバイスが,なんとか形になり,実験をするたびにいろんな可能性が開けたり閉じたりする過程を思い出すと,やっぱりものづくりって面白いなぁとつくづく感じます。

実験データをこねくり回しているとまた面白いデータが出たり出なかったりするのも楽しいですね。

 

居室でみんながカタカタ論文を書いている中,修論を書いている様な顔をしてブログを書くのも限界なので,そろそろ現実逃避も終わりにしようと思います。

こんな駄文を新年一発目のブログにすること,ご了承ください。

 

それでは,皆様にとって2020年が幸せ溢れる良い一年でありますように。

猪狩

原子層電子源論文アクセプト!

AIST村上さんとの共同研究、猪狩君のh-BN電子源論文の第一報がアクセプトになりました!抜群のエネルギー幅ですので、電子源関係者はぜひご覧ください。

今猪狩君が絶賛書いている修士論文をチラ見するとまたさらにすごいデータが載せられていて、この修論がまた来年早々論文化されることになります。楽しみです。

 

Highly Monochromatic Electron Emission from Graphene-Hexagonal Boron Nitride-Si Heterostructure
Murakami, Katsuhisa; Igari, Tomoya; Mitsuishi, Kazutaka; Nagao, Masayoshi; Sasaki, Masahiro; Yamada, Yoichi
ACS Applied Materials & Interfaces (in press) [IF=8.456]

忘年会

 

みなさま、初めまして、B4の岡村です。

 

 

みなさまの2019年はどのような年になりましたか?

研究に没頭された方やお仕事に奮闘された方、今年も十人十色な年になったことでしょう。

私は、TOEIC、院試、中間発表など勇往邁進な年になりました。

 

2019も残りわずかとなりましたね。

「あ、やっべー!まだあれやってねえじゃん」なんてことがあれば、ぜひぜひ悔いのないように消化してください。

 

 

さて、今年も満を持して忘年会シーズン到来しました!

会場はいつもお世話になっております”寅とさくら”です!

 

後期院試を受けるべくただいま精励しております、中国からの新しい愉快な仲間”黄君”も寅とさくらに初参戦しました。どんな化学反応を起こしてく出るのだろうか・・・

 

残念なことに、関場先生は諸事情により今回はお休みという形になりました。

 

 

今回もいろいろありましたが、個人的に印象深かったことを書こうと思います。

 

それこそ一番印象に残っているのが、初参戦にして大撃沈した黄君。

肌も真っ白になってて本当に心配になりました。早く元気になってください。

 

他には、卒業論文のことや研究室での心構えなど本当にためになることを教えてくださいました。

ありがとうございました。

 

 

あと、日本酒は難しい・・・これにつきます。

 

 

 

写真を撮り忘れてしまったため、代わりにイメージ図を載せておきます。

著作権は安心してください。我が研究室の写真を使用しております。

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来年も、佐々木山田研究室をよろしくお願いします。

栄養

 

最近は事務的な報告が多かった気がしますが、

後輩たちがサボっているので、久々の更新。

 

4年生の中間発表も無事(??)終わり、あっという間に12月。

この間、酒を飲んだり、煮卵を作ったり、ビームタイムがあったり、燻製がしたかったり、

何をしていたわけでも無いような気もしますが、なんやかんやで今年も終わろうとしています。

 

みんな卒論修論、就活と、それぞれの次のステージを見据えて、きっと寝る間も惜しんで努力しているはず?

一部では先輩や先生方を唸らせるような、素晴らしい結果が出ているようです。

どんな大作が出来上がるか、今から楽しみです!

 

 

そんな中、愛知県の端っこ、UVSORに来ています。

昨年は、よく装置の使い方もわからぬまま初のUVSORに一人で軟禁される被害者(俺)が出ましたが、今年はそんな不祥事もない模様。

 

卒業生でもある長谷川の姉御を強力な助っ人として迎え、滞りなく実験をしています。

 

そうはいっても2週間という長丁場のビームタイム、あーでも無いこーでも無いと議論しながら、毎日遅くまで楽しく実験が続いています。

トラブル続きで闇の深かった先週から一転、今週はいたって順調に進んでいます。

 

そんなビームタイムでの最重要事項、栄養補給。

一見忘れがちですが、これを忘れると大事なビームタイムの最中に頭が働かなかったり、寝てしまったり、朝起きれなかったり、と大変なことになります。

 

もちろん普段でも、昼まで寝ていられるはずもなく、みんな寝る間も惜しんで実験や解析をしているわけで、特にこれからの時期はちょっとした気の緩みが命取りになりかねません。

みんな普段から気をつけましょうね!

 

 

夜番で暇なのでだらだらとしょうもないことを書きましたが、

そんな殊勝な心がけのおかげもあり、今回のビームタイムでは、解析しきれるのか心配なほどの素晴らしい結果が大量に出ています。

今後の学会などで、良い報告ができる様、コバには死ぬ気で解析をしてもらう予定です。お楽しみに!

 

 

小麦色の炭酸水での栄養補給を欠かさずに、あと二日しっかり頑張ろうと思います。

それでは。

 

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天竜人コバヤシ(左)と下界の民(下)

 

 

 

 

 

 

 

 

猪狩君、応用物理学会講演奨励賞

先の北大の第80回応用物理学会秋季学術講演会で、猪狩君が講演奨励賞を受賞しました !!

講演番号:20a-E318-10
講演題目:Graphene/h-BNを用いた原子層物質積層平面型電子源  /  猪狩朋也

 

原子層をきれいに積み重ねると、とんでもなく良い電子ビームが出てきたという、ボトムアップ・自己組織化を地で行く良いお話。当初は「意味ないんじゃないの?」とか言われながらも、ここまでしっかり結果を出してきたのはさすがですね。安達君手作りの電子エネルギアナライザシステムも幾度の危機を乗り越え活躍しているのも良い。

現在論文第一報を投稿中で、さらにインパクトのある第二報は猪狩君が準備中。こういう感じの研究っていいです。

岩澤(柾)君、応用物理学会ポスター賞

北大の応用物理学会で発表してきました。

有機組は応物がメインですね。

 

岩澤君の発表が大分類「有機分子・バイオエレクトロニクス」のポスター賞に選ばれました!STMで分子ならべ、UVSORで分子軌道をmappingし、Pythonで膨大なデータ解析と、かなり気合の入った先端計測とはいえ、中身は有機光電子分光の基礎なので、これで受賞できたのは意味のあることと思います。産総研の細貝さんが「結局みんなこういうの実は好きなんだよ」と言ってたのはその通りと思いました。地元は台風で大変そうですが、良かったです!

 

猪狩君の原子層積層デバイスの発表も、きっちり前代未聞の特性を出していますから、会場の興味をだいぶひいていたのが印象的でした。こちらもデバイス作りからその電子エネルギー分布評価まで全部オリジナルです。いま実験室では不思議なくらいに、さらに良い特性が出ています。こちらは受賞なるかはまだわかりませんが、期待しましょう。地元は台風で大変そうですが、発表はしっかり良かったです!

 

学会初参加組も、地元は台風で大変そうですが、発表頑張ったと思います。

一方山田は、そもそも申し込みをミスって発表できませんでしたので、次もっと頑張ります。

 

「単一配向Picene薄膜の光電子強度マッピング計測」
〇岩澤 柾人、小林 辰之輔、長谷川 友里、佐々木 正洋、松井 文彦、解良 聡、山田 洋一

「Graphene/h-BNを用いた原子層物質積層平面型電子源」
〇猪狩 朋也、長尾 昌善、三石 和貴、佐々木 正洋、山田 洋一、村上 勝久

「Ag(110)基板上における単一配向有機薄膜の作製」
〇小林 辰之輔、岩澤 柾人、長谷川 友里、佐々木 正洋、山田 洋一

有機半導体単結晶表面の真空中での安定性:熱およびレーザー損傷評価」
〇渕井 康太、岩澤 柾人、伊藤 真澄、佐々木 正洋、鶴田 諒平、中村 泰生、山田 洋一

「ペンタセン単結晶上のC70フラーレンpnヘテロ界面エピタキシャル成長」
〇鶴田 諒平、岩澤 柾人、高橋 加奈、岩下 政揮、郡上 祐輝、遠藤 豪太、細貝 拓也、小金澤 智之、山田 洋一、中山 泰生

(延期)「Li@C60のSAMO計測の試み」
〇山田洋一

 

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