2015年度第9回定例報告会

第9回定例報告会の記録です。


前田「Sumanene/Cu(111)の加熱による構造変化の計測」
角 「Ag(111)上のcoronene単分子層のSTM計測」


今年の四年生のテーマは早くも研究らしくなってきていて、議論も面白くなりつつあります。こうなってくると研究は自然に軌道に乗っていきます。秋の学会も視野に入るかもしれません。

Sumanene/Cu(111)は吸着形態と熱安定性(不安定生?)がわかってきたので、吸蔵特性計測にうつります。しかし熱分解後スマネンがグラフィタイズしないのはなぜでしょうか。
Ag上のベンゾペリレン,コロネンでも、構造の揺らぎのような物がみえてきたか。先日のPFのバレンスバンドのデータあわせて、物性をうまく説明できるでしょうか?


いずれも室温環境下でゆらぐソフトな系ですが、このような物質が徐々にイメージできている感じがします。これだけで十分おもしろく意義があるとおもいます。