UVSORーBL2B実験!

今度は楽園(分子研)のUVSORのBL2Bで実験です。


パイ共役分子へのアルカリドーピングにおけるフェルミ準位あたりの変化の観察が目的です。多少玄人向けのややこしい装置で、それなりの苦労もありますが、いままでうまく見えなかった面白い結果が見えてきました。このあたりのはなしは、表面科学の古い伝統的なアルカリ吸着と対比させるとおもしろい、古くて新しい話にも見えてきます。


しかし系のスペクトロスコピックな理解と、分子や原子のかたちをみる直接的な理解の間にはやはりまだだいぶ隔たりがあって、両者がつながるともっと面白いことが起こりそう、というのは今回あらためておもったところ。


山田、AISTの細貝さん、分子研解良先生、その学生さんの一部など、この界隈になぜか新潟出身者が多く、そのせいかは知りませんが、なぜかぐっとくる物理のポイントや、ドイツ流かつ日系根性論の基礎研究スタイルが似ているようなきがするので、地味に白熱しながら実験とディスカッション(飲み会)ができて楽しいです。 (山田)